2017年3月17日金曜日

FREED+ ACC(自動追尾クルコン)の印象(中央高速編)

くまは、この一週間で、800kmほど走ってみました。 ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)について、前に FREED+ ACCの印象(首都高編)で、首都高での印象(正直、首都高都心での使用は奨めない)を書いたのですが、今回は、普通の高速道での印象です。 結論から言うと、「使える」システムだと思います。長距離運転はかなり楽でした。 ACCは、高速で前の車が設定速度より遅くなると、自動で速度を下げて追尾してくれるという機能の付いたクルーズコントロールです。LKAS(レーン・キーブ・アシスト・システム)という、車線キープをアシストしてくれる機能もあります。都内や都内近で、車間が短くてちょっと開けているとすぐに割り込まれるような状況ではあまり役に立たないですが、ある程度空いてくると、正直かなり楽です。特に、LKASは、強引にハンドルをレーンに持っていかれるというよりは、例えば、ちょっとバンクのついたカーブに設計速度で進入すると自然に車がカーブに沿って曲がっていく事がありますが、その程度の感覚です。ただ、常にハンドルを軽くキープしていないと、ハンドルを握るように警告が出ます。これは、ハンドルスピンなーを握っていても大丈夫なので、どうやら、ハンドルが一定時間完全にフリーになると「ハンドルを握っていない」と車が判断するようです。 ただ、印象としては、車任せだとちょっと乗り心地が悪い(というか、自分でやった方がより乗り心地が良い)ということもわかりました。一番違うのが、減速です。自分で運転するなら、例えば、2台前や3台前の車がブレーキを踏んだら、その時点ですでに反射的にアクセルを緩めているのですよね。でも、車に任せると前の車がブレーキを踏んで実際に速度が落ちてからでないと(当たり前ですが)反応しません。その分、急な減速になります。LKASによる車線のキープもそうで、車は当然、カーブに入って車線をずれ始めてからハンドルを操作して修正します。でも、自分で運転していれば、車線からずれる前にカーブに合わせて自然にハンドルを切ります。また、自分で運転していれば、カーブの途中でRが変化する場合でも、(時には、車線の中で少し左右にずれることがあっても)なるべくハンドルの切れ角を変えないようにして走ります。その方が、左右に振られないので乗り心地が良いので。でも、LKASは、忠実にレーンの中央をキープしようとして、道路のRの変化に忠実にハンドルを操作します。なので、左右のGが微妙に変化して、乗り心地が悪くなります。 無論、あまり気を遣わない人の運転よりは、自動の方がずっと乗り心地はいいですけれど(笑) あと、全然別の観点ですが、ドライバーの心理としての乗り心地もあります。例えば追い越し車線にいるときに、後ろからより速い車が来たら、走行車線に避けるわけですが、(そもそも、走行車線の流れが遅すぎて追い越し車線に出たわけなので)走行車線に戻りにくいこともあります。そんな時は、少し前との車間を詰めることで、後ろのドライバーは「ああ、このドライバーは自分に気が付いているけど、この先が詰まっているから速く走れないんだな」って理解しますから、後ろも苛立たなくなるし、あまりあおって来たりしなくなります。ところが、前との車間を大きく空けたままでいると、「ゆうゆうと追い越し車線を走っている」と思われて、より後ろを苛立たせるし、あおられる原因にもなります。(まぁ、そんなこと関係なく、いつでもあおるような態度の悪いドライバーもいますけれど、多くの慣れたドライバーは、そのように「気が付いているよ」ということを知らせてあげるだけで苛立ちがおさまるわけです。)・・・ところが、ACCはそういうことは斟酌しません(当然!)。なので、ずっと、十分な車間を空けたままで走ります。すると、バックミラーで、後ろのドライバーが苛ついてくるのが判ったりして、乗り心地(というか居心地)が悪くなる・・・なんてこともあります。ドライバーが苛立って、車間を詰められたら、場合によると、事故の遠因になることすらあり得ます。なので、そういう時にも、ACCは向きませんね。つまり、相当空いていて、みんなが十分な車間をとって走っているような道路でない限り、ACCは却って、心理的に疲れる要因にもなり得るということです。

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