2017年1月10日火曜日

2016年型 NEW FREED+ VS 旧FREED Spike (車中泊以外の比較)

前の記事 で、今回の新型フリードプラスと旧フリード スパイクの荷室サイズから、車中泊性能について比較しました。車中泊性能については、正直旧型の方が圧倒的に上で、新型フリードプラスは、いくつかの工夫次第では、まぁまぁ快適という感じ(実際に寝てないからわかりませんけどね)ということがわかりました。それでも他の車種よりはかなり良いのではありますが・・・

今回の記事では、それ以外の比較をしたいと思います。

1.走りについて。
スペック的には・・・
エンジン: 
 プラス 131PS(15.8kgf.m)、スパイク 118PS(14.7kgf.m)
パワーウェイトレシオ:
 プラス(G)10.84kg/ps、スパイク 10.76kg/ps
 今乗っているステップワゴン スパーダ24Tは10.00kg/ps
燃費:
 プラス 19.0 km/L、スパイク 13.2 km/L

・・・走りは、正直、あまり変わりません。まぁ、人が多く乗った時は、出力の大きい現行モデルの方が有利でしょう。燃費はカタログ上は1.5倍くらい良くなっていますが、実質どのくらい差があるのかはわかりません。まぁ、改善されていることは確かでしょう。

 実際に乗ってみると、ガソリン車もHVも、良く走る感じで全く問題ありません。前のFREEDは乗っていないので、差はわかりませんが、あちこちのレポートを見る限り、発進加速や、コーナリングは、よりスムーズで大変良くなったという記述が目立ちます。

2.内装について
 新型は、もはや、別のグレードの車と言ってよいほど、現行モデルが良くなっています。ドアを閉めた時の音も、重々しく、どっしりした感じです。

3.静粛性について
 静粛性も上がったという話しです。これに関しては、今乗っている2代目ステップワゴンが、本当に箱鳴りのようにロードノイズがうるさくて、そのためだけにREGNOを買わざるを得なかったことを考えると、私は確実に満足いくと思います。実際試乗したら、本当に静かでした。HV車はもちろん、ガソリン車でもエンジン音が気にならないくらいです。
 これに関して、あるユーザーレビューに、「私は、S600からホンダを乗り継いで来た。新型フリードは、音が静かすぎて不満だ。」といったようなものがあり、ちょっと吹きだしてしまいました。ま、そのくらい静かだってことですね。

4.インパネについて
 新型は、メーター類が、ダッシュボードの奥に移動したため、視線移動が少なく、大変に見やすくなっています。HUDが不要な感じです。しかも、全グレードでデジタル化したことで、メーターの高さを低く押さえることができていて、ダッシュボード上でも視界を妨げません。さらに、Gグレード以上に付いているマルチインフォメーションディスプレイは、必要な情報を必要な時に教えてくれるので、ありがたいです。まるで、新しい旅客機のアビエーションメーターのように、グラスコクピット化しているというわけです。
 また、ナビの位置も、少し奥にずれて、視線移動が少なくなり、見やすくなりました。

5.安全機能について
 新型は、Honda Sensingを搭載しています。これは、単眼カメラとレーダーによる前方のセンサーで、衝突軽減自動ブレーキや、回避補助、車線キープ補助、前車との車間を保つ自動速度調整機能のついたクルーズコントロールなどの機能があります。これは、これから歳をとっていく私にとって、重要になってくる機能でしょう。この機能には副産物的に、先行車発進お知らせの機能(デフォルトで前の車が発進した3秒後。発進直後に設定することも可能)や、主要交通標識読み取り機能(制限速度、進入禁止、一時停止などを、マルチインフォメーションディスプレイに表示してくれる)もついてきます。笑えたのは、幅の広い中央分離帯がある道路で、対向車線側にあった進入禁止標識を読み取ってしまい、その警告が出て来たことです。まだ、完全な自動運転実現にはちょっと時間がかかりそうですね。(車線キープ補助などは、ワイパーが動いていると作動しないといった制限もあります)。

6.ライト等
 新型は、あるグレード以上だと、ライト等の殆どがLEDを選べます(あるいは標準装備)。また、ウインカーはドアミラーについています。このあたりは、確実に進歩しましたね。

7.外見
 フロントグリルは「大人しくなった」という評判です。まぁ、確かに、エアロバンパーに変えないと、かなりおとなしい印象です。メーカーWebやカタログの真正面の写真の多くが、エアロバンパーというのが、それを表しているようです。
 あと、ホイールカバーは形は工夫してあるのですが、やはりアルミじゃないと、ちょっといい感じではありません。これもWebやカタログ写真の多くがアルミ装着車というのがそれを表しています。
 
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以上から、フリードプラスは、車中泊においてスパイクから少し劣ってしまった(天井高以外は工夫次第である程度カバーできます)ものの、それ以外の部分では、もろもろ改善されてきています。特に、Honda-Sensingの搭載は、完全にプラスに軍配が上がります。

逆を言うなら、Honda-Sensingなど要らない。燃費も多少悪くてもいいから、車中泊を完璧にしたい(あるいは、身長180cm以上である)場合には、中古のスパイクを買うという手もあるかと思います。

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